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近年、SDGsが広まっています。SDGsとは持続可能な開発目標(Sustainable Development Goals)のこと。今後は持続可能な資源がより一層求められます。

今回ご紹介するのは最近私が注目しているBrewed Proteinです。

Brewed Proteinとは?

Spiber株式会社が植物由来のバイオマスから微生物発酵を用いて生成したタンパク質のことです。

簡単に説明すると

専門用語が多いのでかみ砕いて説明していきます。

材料の植物由来バイオマスとは?

Corinna SchenkによるPixabayからの画像

タンパク質を作る材料となる植物由来バイオマスは、サトウキビや、トウモロコシなど糖質を多く含む植物のことです。サトウキビや、トウモロコシなどを細かく砕き、微生物が分解しやすくなるように処理をします。これを微生物に与えます。

微生物発酵を行うとは?

Chokniti KhongchumによるPixabayからの画像

まず微生物の遺伝子組み換えを行います。

例えばシルクのような素材を作りたいときはその素材を作る遺伝子を微生物に組み込みます。

その微生物にバイオマスを餌として与えて発酵を行います。この発酵でシルクのもとになるタンパク質が作られます。

タンパク質の成形

LoggaWigglerによるPixabayからの画像

タンパク質の状態では繊維にはならないため処理を行って繊維や、目的の物質に成形します。

なぜ植物性バイオマスから繊維や物質を作るの?

前述したとおり持続可能社会を目指す動きがあると書きました。

現在は石油から繊維や物質を多く作っています。しかし石油から作ったものは持続可能ではありません。

植物性バイオマスの場合は空気中CO2を吸収したサトウキビや、トウモロコシなどの植物を使用するため、地上にある炭素の量を変えることがありません。また、石油のように限られた資源ではないため持続可能です。

さらにSpiberは長期的に植物性バイオマスを食物性から、非食物性のバイオマスに切り替えていくようです。非食物性バイオマスとはサトウキビやトウモロコシの食べられる部分ではなく、サトウキビの搾りかすやトウモロコシの茎や葉など食べられない部分をバイオマスとして利用します。

非食物性のバイオマスにすることで人や家畜の食物を圧迫することなく繊維や物質を作ることが出来るようになります。

今後の展望

Arek SochaによるPixabayからの画像

植物性バイオマスからタンパク質を作ることで、繊維以外にも革や毛皮のようなものまで作ることが出来ています。今後もより多くの物質が作られるようです。

ここまで読んでいただいてありがとうございました。

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